【社員インタビュー】コンサルタントを名乗る条件-バイデンハウスのプロフェッショナリズム

プロフィール
長沢 賢(29歳), Manager, Consumer Market Intelligence, Weiden Haus | 株式会社バイデンハウス マネージャー
CRO(医薬品開発業務受託機関)に新卒入社し、20代で最年少の部長に就任。2023年、バイデンハウスにマネージャーとして参画。大学では、国際関係を専攻。東南アジア地域の社会学を研究していた。千葉県船橋市出身。
趣味は古いバイクのレストアや整備。不調の原因を探り、分解・修理・セッティングの各過程をプランニングしながら進めることが好き。
何を担当している事業部?
私が統括するConsumer Market Intelligenceでは、クライアント様のプロダクト開発や広告などのマーケティング課題に対して、包括的なソリューションを提供しています。
特に我々は消費者市場に対する定性的な分析を強みとしています。定量的な市場構想の把握はもちろん、市場トレンドや生活者の嗜好といった数値化ができない要素を観測します。そこで得た仮説をクライアントのマーケティング戦略、施策に反映させます。消費者・顧客を中心に発想するための観察主義的アプローチです。我々はこれをインサイト・ドリブン・アプローチと名付けています。
調査という手法だけに焦点を当てると、既存のマーケティングリサーチ業界が調査サービスを提供しています。一方、当社の優位性はクライアントの成果に拘った戦略立案ができることです。
リサーチ会社はアンケート調査を実施する際に大型パネルを用います。数百万人のモニターが登録されたデータベースがあって、そこにアンケートを投げて結果を得る。確かに効率的ではあります。一方、我々がクライアントに提供するサービスはデータ、洞察を用いてクライアントのマーケティング課題の解決を支援する「コンサルタント自身」です。システムやデータベースに頼らない分、経験や知識を常に磨く必要があります。消費者調査の数的データのみに閉じない視野の広さ、クライアントの課題を解像度高く掘り下げるヒアリング力、議論のスキルが必要になります。ゆえに、リサーチ会社と比すると解決できる課題の幅が広く深い。圧倒的なクオリティを担保できる。これが当社の強みだと思います。
事業部としての実績は?
ありがたいことに、様々な業界のクライアントから多くのお問い合わせをいただいております。直近は我々の部門では特に海外からの外資系クライアントとのお取引が増えました。既存のクライアントから紹介で別クライアントのご相談いただくケースも増えています。
インサイト・ドリブン型で、クライアントの従業員を観察することで業務プロセスを改善したり、営業組織の高度化のための社内研修を監修しています。あらゆるマーケティング領域の課題の問題解決の支援をしています。
クライアントのお困り事に対してフルスクラッチでソリューションを提供しますよ、というのが当社のスタンス。ここ最近、国内に限らず各国から如実に依頼が増えてきているので、クライアントからもしっかり実績を認めていただいているように思います。
どのようなメンバーで構成されている?
コンサル出身の代表と様々な業界のプロフェッショナルを集めています。仕事に戦闘力があるとして、普通のサラリーマンが平均値だとしたら、バイデンハウスにいる全員が上。これはポジショントーク、自慢ではなく、私自身が目にしてきた様々な会社を踏まえた上でそう感じています。
共通点として言えるのが、観察力と洞察力があること。思考にスタンスがあり、自分なりの意見を相手に言葉で伝えることが出来る。仕事を単なる仕事では終わらせない。クライアントの内部のことまで全てを自分事として捉え、クライアントが求めている本質的な価値を素早く提供することが出来る。秀でた個性、プロフェッショナルなマインド、抜きんでた能力がある優秀な人材が集まっています。
秀でた個性、と言いましたが、仕事に対する姿勢以外は全員バラバラですね。不動産会社のトップセールス、関数を熟知したバックオフィス、富裕層向けのアートギャラリー運営、美的センスの高いイラストレーターの人等々。全員バックグラウンドが異なり個性的です。
チーム全体の雰囲気としては和気あいあいとしていますが、気の合う者同士が集まって仕事しているというより、やるべきことをやるために集まっている。ゆえに、意見が衝突して徹底した議論になることもあります。それは喧嘩ではなく、お互いにクライアントのより良い成果にこだわって良いモノを生み出そうとしている証拠ですね。遠慮し合い、譲り合い、馴れ合いの会社よりむしろ健全だと思っています。
事業部の目指すものは?
業界に名を轟かせる、確固たる地位をコンサルティング業界で確立したい。様々なクライアントを支援していきたいので、コンサルタントの人数も増やしていく必要があると思いますね。
私自身も純粋にもっと幅広い経験をしたいし、会社が大きくなることで働いているメンバーはもちろん、お世話になっているクライアント、クライアントの商品を使う消費者まで、全員の生活を豊かにしたい。バイデンハウスでは当社を取り巻くステークホルダー全てを「隣人」として定義しています。隣人の生活を豊かにすること、それがバイデンハウスの使命です。当社と隣人の関係をそのようにしていきたいですね。
ビジョン達成における現状の課題は?
隣人の生活を豊かにするためには、当社の成長、組織としての成長が欠かせません。現状、乗り越えるべき課題は大きく分けて3つあると考えています。
1. プロフェッショナル人材の確保
プロフェッショナルな人材を長期的に、継続的に確保していくことです。現状、プロジェクトの数は順調に増えており、特に海外進出を望むクライアントとの取引が拡大しています。ただ単に人を増やせば良いわけではないんですよね。弊社の仕事は、分析をこなすだけではなく、クライアントの本質的な課題を捉え、解決策を提案し、意思決定を促し、実行に導くことにあります。
レベルの高いプロジェクトを遂行できる人材を採用し、彼ら・彼女らの成長をサポートする仕組みづくりが重要になっています。
2. 組織拡大に対応する体制構築
最適な役割分担をどう設計していくか、ですね。現在、各メンバーが案件の営業から提案から実施までを一貫して担当することで、高いアウトプットを維持しています。今後さらに事業を拡大していく上では、一人ひとりが自身の専門領域を持つ必要があります。
「この業界の案件ならこの人」「このテーマならこの人」というように、それぞれが自分の好きな領域・得意な領域でコンサルタントがスキル開発をしていくことで、様々なナレッジを蓄積できます。コンサルタントの数だけ事業全体の対応力が底上げされます。個々が自由に得意分野を広げつつも、組織としての強みを最大限に活かせる体制をどう構築していくか。そこが、今後の成長に向けた重要なポイントだと考えています。
3. 企業文化の維持と進化
新しいメンバーにどのようにバイデンハウスの文化を体現してもらうか、です。バイデンハウスの強みは、システムやマニュアルに頼らず、プロフェッショナリズムをもとに個々の知見と経験を駆使してクライアントに価値を提供できること。この文化こそが弊社の高品質なアウトプットの源泉です。ただし、組織が大きくなることで、このスタンスを新しいメンバーへどう伝えていくかが鍵になってきます。
単に「こうすればいい」と教えるのではなく、「どう考えるか」を問う文化を維持し、進化させていくことが求められますね。
メンバー育成に対して意識していることは?
まず当社の一人前のコンサルタントの定義は、自分の頭で考え、自分で動き、結果が出せるプロフェッショナルです。クライアントの課題解決なのか、意思決定の後押しなのか、成果が意味することろは状況次第ですが、一人でしっかり戦略を組み立て、「こうです」と社内外にコミュニケーションを取り、最後までやりきれる人がやはり一人前のコンサルタントなのかなと思いますね。
その上で育成において意識していることは、自分で考える癖を付けさせること。仮に新人を育成するとしましょう。新人なので、当然わからないことだらけです。とはいえ、ただ「わかりません」ではなく、「こう考えました」「こうした方が良いと思います」というのは、新人だろうと考えることはできますよね。
なので、新人から質問された時は必ず「あなたはどう思う?」「あなたはどうしたい?」というのを必ず聞きます。結局、意思がなければ行動も生まれませんし、考える機会がないと好奇心にも繋がらない。そうなると、応用の効かないマニュアル人間になってしまう。そういった人はバイデンハウスではやっていけないんですよね。
逆に「上司とは、何かの承認が必要な時にYES/NOだけ言う係」くらいに言われることが、育成におけるゴールだと思っています。そこまで言い切れるということは、自分で1から10まで全て出来るという意味でもあるし、下手したら自分を超えているかもしれない。でも、それは育てた側としては大成功だし、一番名誉なことだと思いますね。
事業部が求める人物像は?
一言でまとめると、覇気のある人です。
ゴニョゴニョ喋る人は何を言っているのか分からないので聞く気にならない。そもそも声が小さい人は聞こえない。「あー、えー、えっとー」みたいに言いたいことが出てこない人が何を言っても、お客様には刺さらない。こういった人は面接開始から30秒でわかります。
当社が求めているのは、「私はこうです」と自身のスタンスを持っている人です。要は顔を上げろ、ハキハキ喋れ、小さな声で喋るな、自分の意見を持て、自分から話しかけて社内外と信頼関係を構築しろ、ということ。そういったプロフェッショナルとしての姿勢を求めます。
実際にこれができる人ほど圧倒的に成長する。仕事も器用にできるし、クライアントも慕って付いてくる。もちろん、こういった優秀な人材は少数派です。でも、仮に作業員的マインドの方を闇雲に当社で増員したところで、当社は特にアウトプットの質に厳しいので、そういった方はすぐにいなくなることは目に見えてわかります。
やはり、成長するコンサルタントは常に視野広く周りや世の中を見ていますし、好奇心旺盛。世の中のことを見ているがゆえに「こんな事例もありますよ」「こういった観点もありますよ」といった発言が自然と出てくる。その探求心が原動力となり、行動が生まれる。それが成長サイクルとなり、ずっと成長していくんだと思います。
私たちは面接を通じて、単にスキルセットのみを見ているわけではありません。バイデンハウスのプロフェッショナルにふさわしいか。個性があるのか。
入社される方に期待することは?
自分の働きによって、世の中にインパクトを与えられるようなコンサルタントになって欲しいと思います。
身近な例で言えば、USB端子。一昔前のスマホはMicro-USBが主流でしたけど、裏表があるので一発で接続できないことがよくあった。これってユーザーからしたら、ただただ、まどろっこしいだけ。そうして生まれたのが、裏表のないType-Cなわけですよね。Type-Cの利便性が高かったわけだからiPhoneも独自規格のLightningからType-Cに仕様変更が行われた。
これって、当たり前すぎて称賛されるほどの大事では無いかもしれないですけど、めちゃくちゃ世の中を便利にしているじゃないですか。その発案者、発端になって欲しい。プロダクトそのもの、社会的な流れ、価値観的なものでも何でも良い。世の中にインパクトを与えられるようなことが、バイデンハウスでいくつも起こせるとすごく良いなって思います。